協働の内容

はじめに

スズキ研究室が行う支援は、ナレッジを秘匿して成果物だけをお渡しする形ではありません。付加価値分配計算書(DS)の考え方・算定プロセス・判断基準・応用方法までを、経営者・ご担当者様に丁寧に共有し、ともに学びながら内製化できる状態をつくることを重視しています。

協働のゴールは、来年度以降は貴社が自律的に「付加価値の適正分配・投資経営」を継続的に運用できる体制を整えることです。そのため一般的なコンサルティングに比べ、一部作業をご担当者様にお願いしたり、検討を共に行ったり、セミナー・勉強会にご参加いただく場面が多くなります。恐れ入りますが、趣旨をご理解のうえ、ご協力賜りますようお願い申し上げます。
その上で、弊研究室との協働にご関心を持っていただける場合には、このまま以下をご覧くださいませ。

経営陣へのプレゼンテーション+付加価値分配計算書作成

多くの企業で、最初は経営陣向けに、付加価値という概念の考え方とその「分配・投資」を重視した枠組みで捉える意義を整理してご説明することから始めさせていただいております。その上で、貴社データを用いて付加価値分配計算書(DS)を作成し、分配の現状・課題・打ち手を共有します。以後の展開方法を議論する土台とします。

中期経営計画

過去の推移を把握した後は、中長期的な貴社のありたい姿に合った分配とは何かを考えていきます。その過程で分配基準(何に優先的に配分し、何を抑えるか)を明確にし、意思決定の過程を内部・外部に説明可能な形にします。社内の合意形成や、投資家へ「なぜ付加価値の適正分配・投資経営なのか」を説明する材料にもなります。

DSシミュレーション(分配基準の策定、精緻化)

中期経営計画等の策定に合わせて、設備投資、研究開発、下請けへの分配、人的投資、配当などの配分を、複数のシナリオを作成しシミュレーションして比較・検討します。既存の中期経営計画をDSに当てはめて検討することで、付加価値の適正分配経営の観点からは非常に困難な計画を立てていることが明らかになった例もございます。

統合報告書

統合報告書の作成支援は、大きく2つのアプローチに整理できます。1つ目は、研究室との協働内容や社内セミナー等の実施事項を整理し、取組みの成果や進捗を読者に伝える「成果報告」型です。2つ目は、現状の経営課題を起点に、付加価値の適正分配・投資経営へ移行していく方針を読者に示す「課題発見」型です。後者は導入初年度でも記載しやすく、投資家との対話を踏まえつつ方針を慎重に精緻化していきたい際に適切です。アステナホールディングスはこの形式での開示を行い、ステークホルダーの反応を伺ったうえで、本格的な採用に踏み切りました。

人的資本開示

2026年3月期以降、有価証券報告書における人的資本開示の記載が拡充される流れを踏まえ、当研究室では、その枠組みに整合する形で付加価値の適正分配・投資経営を掲載することを検討しています。経営戦略と人材戦略を結び付けて説明するためには、付加価値の適正分配・投資経営は有効な選択肢です。人への投資を「費用」ではなく価値創造の源泉として位置付けるという発想の転換を会計的にサポートします。

株主総会対策

投資家に付加価値の適正分配経営を説明する時には、強いメッセージ力が必要です。企業の方のみでこれを説明するのはポジショントークとも捉えられ、投資家を納得させることが難しい場合もございます。そのような時には株主総会で研究室による説明(対面/オンライン)を実施し、付加価値分配計算書(DS)を用いながら、ロジックと数字と最後は強い思いで、投資・分配の必要性と妥当性を解説します。あわせてスズキと取締役による対談企画を開催することで、経営の意思決定の背景や中長期ビジョンを分かりやすく発信することも可能です。さらに、総会・IRを想定したQ&A集を作成し、企業の方のみでも説明できる体制を整える支援もしてまいります。

子会社への支援

付加価値の適正分配・投資経営を、親会社ー子会社の関係にも適用することで、グループ内に存在する分配構造の偏りを可視化し、グループ全体として付加価値の適正な分配と中長期的な投資を一体で推進することが可能になります。研究室は親会社の立場からいわゆる下請けへの分配を可視化し開示する取り組みを行ったほか、子会社の立場からも、DSを用いて分配構造の歪みを把握し、その根拠をもとに親会社へ適正な分配の実現を要請するための支援を行いました。

従業員向けセミナー・説明会

従業員一人一人も付加価値の適正分配・投資経営を理解し、貴社の分配戦略を「自分ごと」として理解できるよう、従業員向けの説明会・研修を行います。従業員に納得感を抱いていただき、日々の行動を変化させられなければ、本質的に付加価値の適正分配・投資経営を実現することはできません。役員向けの説明よりさらにかみ砕いて、普段は会計と関係のない仕事をしている方にもご理解頂けるよう説明します。

DS経営に対する従業員の理解と行動変容促進のためのアンケート(ウェルビーイングアンケート作成)

付加価値の適正分配・投資経営は、従業員に十分な分配・投資をすることにより、彼らの満足度ややる気を向上させ、その結果として業績が向上するという好循環を想定しています。中長期的に投資家に納得感を持ってもらうには、分配と満足度、満足度と業績の関係をできるだけ明らかにすることが求められます。そこでスズキ研究室は、「ウェルビーイング」という最新の概念の第一人者である石川善樹先生と協働し、この好循環を「実現」するためのアンケートを作成しています。

基礎会計学での講演

付加価値の適正分配・投資経営を導入・実践してくださっている企業の皆様には、スズキが早稲田大学商学部で担当している「基礎会計学」の授業で、商学部の1年生約300人に向けて、会社での取り組みについて講演していただいております。学習内容が実務でどのように応用されているか知るだけでなく、将来の就活について考える機会にもなると、学生から人気の企画です。

株式報酬制度設計

スズキと「夢の仕訳」を共著した野村証券の橋本基美様をご紹介いたします。橋本様は日本で株式報酬制度を開発し、実務的に応用した第一人者であり、豊富な知識から貴社の状況に合わせて、最適な制度をご提案してくださいます。

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